前回の記事の応用編です。
引き続き、
アイロンビーズおばさんが
中古品で譲り受けた、
おそらく旧パーラービーズが
大半を占めると思われるビーズを
使います。
「不要なビーズ活用法」と銘打って
おりますが、中古品で購入した
アイロンビーズでも、もちろん
作品作りは楽しめます。
ただ、せっかく一生懸命ビーズを
並べたのに、アイロンを掛けた後に
仕上がりにムラが出る可能性はあります。
例えば、今回使うビーズをご覧ください。
上から見ると、微妙な楕円形の穴が
あっちこっち向いています。
同じ袋から選別せずにグレーだけ並べました。
2個ぐらい、旧パーラービーズっぽい
きれいな形もありますが、確証はありません。
モノトーン系と肌色は
割と在庫切れになりやすく、
やむを得ずいつもと違うメーカーの
ビーズを購入する場合もあると思います。
その場合は
目、髪の毛、顔、手足、文字、縁取りなど
ピンポイントに絞って使うと、
多少溶け方が違っても目立ちません。
そして、手持ちのビーズと混ぜず、
袋など元々のパッケージを残したまま
保管してください。
不要になった時、
どのメーカーのビーズか明記できれば
フリマサイト等で売れやすくなります。
今回使うビーズは
モノトーン多めの中古品でしたが、
どう見てもパーラービーズの割合は
少なめでした。
そのため、図案の仕上がり確認と
アイロン掛けの練習のつもりで制作します。
1枚目です。仮に「黒横穴置き」と呼びます。
2枚目です。同じく「灰横間置き」とします。
プレートはどちらも同じ
「パーラービーズ」の「しかく(S)」です。
2枚の違い、分かりますか。
答えは
ビーズを並べる際、プレートの突起の
使い方を変えました。
左側が通常の置き方(1枚目「黒横穴置き」)。
右側は突起の間です(2枚目「灰横間置き」)。
突起の間に置くとビーズが四方から固定され、
安定感が増します。
四角プレートでドット絵を制作する時に
おすすめの置き方です。
左側「横穴置き」は横置きするビーズを
突起の上に寝かせます。
周りのビーズより高さがかなり増します。
一方、右側「横間置き」は突起が無い分、
高さの差が少なく、ビーズも安定します。
「黒横穴置き」です。
仕上がりはこの面が裏側になる予定です。
既にかなりグラついています。
「灰横間置き」です。
同じくこの面が裏側になりますので、
最初にしっかりと溶かす予定です。
いよいよアイロン掛けです。
アイロンペーパーを当て、中温で
少しずつ溶かしました。
高温で一瞬だけで触れて溶かす方法も
ありますが、プレートが反る確率が高いので
おばさんは苦手です。
「黒横穴置き」はビーズがグラつく上、
白と灰色のビーズを溶かして黒い格子状の
部分と一体化させないと、バラバラになって
しまうので大変でした。
真ん中の縦2列は、
失敗したアイスボックスクッキーか
エッジの効いていない手裏剣のようです。
裏返すと、もうヨレヨレです。
「灰横間置き」です。
やはりビーズが安定してアイロン掛けしやすく、
横置きと縦置きの違いがキレイに出ました。
ほぼ通常の縦置きと変わらない感じです。
裏返しても形を保っています。
「黒横穴置き」のおもて面です。
黒い格子状のビーズ同士が溶け合うための、
必要最低限のアイロン掛けです。
横置きのビーズは先程のダメージが酷く、
グニャグニャです。
「灰横間置き」です。
当初の予想よりキレイに仕上がり、
おばさんはうれしいです。
右上の黒いビーズなど、
横置きビーズの一部がアイロンで溶けてしまったので、
次回制作時は気を付けたいです。
その1で作った作品と並べました。
「灰横間置き」と左下の蛍光色の図案は
ビーズを替えてまた作りたいですね。
アイロンビーズを横置きして分かったことが
3点あります。
〇突起の間に置いた方がアイロン掛けしやすく、
縦置きのビーズとの差が適度に出せる
〇突起の上に置く場合、一列ならキレイに溶ける
〇ラメ入り、パール入り、
メタリックカラーなど、
横から見た方が美しいビーズの特長を生かせる
いつもの縦置きより、ビーズを並べるのも
アイロン掛けも手こずりましたが、
とても楽しく、勉強になりました。