昭和生まれのアイロンビーズおばさん、
天体ショーと言えば
子供の頃に見た部分日食と、
ハレー彗星の接近が
印象深いです。
部分日食は大ニュースになって、
母親がどこかでもらってきた
黒いペラペラの下敷き越しに、
庭で父親と見た覚えがあります。
今思うと目を傷めそうな道具ですね。
ハレー彗星も新聞やテレビはもちろん、
子供向けの雑誌でも大騒ぎでした。
ただし、
おばさん自身が肉眼でられなかったせいか
彗星そのものより、
前回接近時のエピソードの方を
よく覚えています。
この世の終わりと思い全財産を使いきった、
とか、
最も接近する時に空気が無くなるから
酸素ボンベの代わりに
自転車のタイヤのチューブを買いこんだとか。
観測技術が発達した現在では笑い話ですが、
確かにあの長い尾から何かが
地球に振ってきそうな気はします。
平成に入ってからは
運良く「しし座流星群」の大出現を
肉眼で目の当たりにしました。
たぶん、おばさんの一生で見られる
流れ星の99%を
この時に体感できたのではと思います。
中でも、明け方にゴオッと鳴り響いて
尾を引く火球を見た経験は
もう、宝物に値しますね。
時は流れて令和元年。
おばさん、
2019年12月14日未明から15日明け方にかけて
「ふたご座流星群」が観測できると
ニュースで知りました。
「しし座流星群」以来、流れ星はご無沙汰で、
正直、あまり期待していませんでした。
一応、お風呂上りに窓から外を見てみると、
キラッと一筋の流れ星が。
あわてて髪の毛を乾かしてベランダに出ると
またキラッ。思ったより見えます。
冷え込みが厳しく、翌日予定があったので
空を見上げたのは40分ぐらいでしたが、
少なくとも7個の流れ星が見えました。
内、ひとつは緑に輝くきれいな尾の流れ星。
この流れ星はおばさんへの
「いい加減にあれをそろそろ作ったら」という
メッセージでもありました。
「あれ」とは長年先延ばしにしていた「アレ」。
「アレシボ・メッセージ」の図案です。
「アレシボ・メッセージ」とは。
アレシボ・メッセージ(Arecibo message)は、
1963年にアメリカが建設した
プエルトリコのアレシボ天文台の
電波望遠鏡の改装記念式典にて、
1974年に宇宙に送信された
電波によるメッセージです。
※上記説明文と図案はWikipediaをはじめ、
Google検索「アレシボ・メッセージ」における
検索結果を参考にさせていただきました。
電波を変換するとドット絵になり、
アイロンビーズにピッタリなんです。
いつか作りたいと思いながら、
ついつい後回しにしていた図案。
流れ星からのメッセージを受け、
後日作業に取り掛かりました。
使用するビーズは
創&遊「ミニミニアイロンビーズ」です。
図案の色数が少ないので
あれこれ迷わずさっさと作業開始です。
おばさんは右利きなので左側から作ります。
置いたビーズが右手で隠れず見えるし、
触って倒す危険が少ないからです。
「ミニミニアイロンビーズ」は
青系のグラデーションは4色ありますが、
紫はたった濃淡2色のみ。
図案では紫色の部分が背景に埋もれそうなので、
ネオンカラーに近いピンク色に変更しました。
背景は黒です。
DNAや太陽系の情報部分を先に配置します。
情報のドットを配置完了。
あとはひたすら背景を黒で埋めます。
ここで助っ人登場。
ケース入りの24色セットとは別に購入した
単色袋入りビーズです。
なんと約10000粒入り。
作業が捗ります。
ちなみに透明は後から発売されたので
ケース入りビーズには入っていません。
縁取りに使います。
透明ビーズでメッセージを囲み、
背景を埋めていく作戦です。
同じ色を大量に並べる時は
ビーズトレイの角から
先に置いたビーズを崩さないように落とし、
ピンセットの先でつついて
突起にはめていきます。
並べ終わりました。
既に何らかのメッセージを
放っている感じがします。
アイロンペーパーでつや消しに仕上げました。
今回は長めにアイロンを掛けて、
ドットが四角になるよう穴を潰しました。
ところどころ穴が残っていて
ムラがあります。難しいですね。
穴を潰してペッタンコにする場合、
ビーズ同士がくっついた時点で
プレートから外し、MDF板など
平らな板の上で作業を続けてください。
プレートの上でアイロンを長時間かけると
反って使い物にならなくなるのでご注意を。
リビングに飾ってみました。
お風呂のリモコンパネルの上です。
透明ビーズの縁がスカラップ状に広がり、
黒い背景はほぼ直線を保ちました。
レトロゲームの画面みたいでいい感じです。
ところでこの「アレシボ・メッセージ」、
発信元の地球人の専門家が見ても
何を意味しているのか
全然解読できないそうです。
宇宙のどこかで電波を受信した
生命体がいたら、どんな返信をくれるのか
見てみたいですね。