2018年11月24日

新旧パーラービーズパッケージ表記の違い / Made In U.S.A. / MADE IN CHINA

パーラービーズは2011年頃を境に
ビーズの材質が改良され、
溶け方に違いがある例を紹介しました。

今回はアイロンビーズおばさんの手元にあるパッケージから、
新旧の見分け方を説明します(2019年11月現在)。
2019年リニューアルのパッケージは
こちらの記事をご覧ください。


〇現行品(2011年後半以降)のビーズ 
単色パック/2013年/中国製
パーラービーズ2013単色.jpg

パーラービーズ2013単色裏.jpg
・ビーズは中国製です。これが一番わかりやすい見分け方です。
「MADE IN CHINA」もしくは
「MADE IN DONGGUAN, CHINA.
 (中国広東省中部にある工業地帯、東莞市⦅とうかんし⦆で製造の意)」
 の表記があります。

・株式会社カワダの四角いロゴマークが「青色」

・「🄫(マルC/製品の著作権表示)KAWADA ○○○○年」の
年が2011年以降。🄫2013

ちなみに、同じ色を大量に使って大型の作品を作りたい時は、
バーコードの下のロット番号が同じ物をまとめて購入すれば
色味に差が出ず安心です。


〇現行品(2011年後半以降)のビーズ 
ミックスパック/2015年/中国製
パーラービーズ2015ラメミックス.jpg

パーラービーズ2015ラメミックス裏.jpg
・ビーズは中国製
・株式会社カワダの四角いロゴマークが「青色」
・「🄫 KAWADA 2015」


〇現行品(2011年後半以降)のビーズ 
ミックスパック/2009年/中国製
パーラービーズ2009夜光ミックス.jpg

パーラービーズ2009夜光ミックス裏.jpg
・ビーズは中国製
・株式会社カワダの四角いロゴマークが「青色」

・「🄫(マルC/製品の著作権表示)KAWADA ○○○○年」の
年が2011年以降、ではなく2009年ですが、
 この「年」は”最初の版”を表しています。
 右側の「夜光ミックス」は商品が企画され、
 ”販売を開始した年”が「2009年」だった、という意味です。

 つまり写真の「夜光ミックス」は
パッケージが2009年から2011年後半以降も販売された商品(版)で、
中身のビーズは中国製表記なので現行品が入っています。
 商品のコンセプトはそのままに、ビーズだけ途中で”改定”された訳です。
 2018年11月現在販売中の「夜光ミックス」は2015年の規格ですので、
 「一つ前の版でも現行品のビーズが入っている」という例です。


〇現行品(2011年後半以降)のビーズ 
   バケツ型ミックスビーズ/2015年/中国製
パーラービーズ2015ガールスタッフ.jpg
・ビーズは中国製
・株式会社カワダの四角いロゴマークが「青色」
・🄫 KAWADA 2015


〇補足
・株式会社カワダの四角いロゴマークが「緑色」でも
 商品の発売日が2011年9月以降なら現行品です。
※記事の一番下でロゴマークの変遷を辿っています。



-------ここより下がアメリカ製の旧パーラービーズです。------



〇旧パーラービーズ
   単色パック/2002年/アメリカ製
パーラービーズ2002USA単色パッケージ.jpg

パーラービーズ2002USA単色裏.jpg
アイロンビーズおばさんが一番最初に購入した
ビーズのパッケージはさすがに残っていないのですが、
それでもかなりの年代物です。

・ビーズはアメリカ製です。
 パッケージ正面の右上に星条旗と「MADE IN U.S.A.」の表記
・「輸入発売元カワダ」の表記無し
・裏面左上に日本語で注意書きと
 容器包装リサイクル法に基づいたマークが表記
・🄫2002

既にカワダ社が日本で輸入販売していたので、
パッケージに日本語は記載されています。
直輸入品だったのでしょうか、
カワダのロゴマークは印刷されていません。


〇旧パーラービーズ
   単色パック/2003年/アメリカ製
パーラービーズ2003USA単色パッケージ.jpg

パーラービーズ2003USA単色裏.jpg
こちらも正面は英語表記のみですが、
たった一年違うだけでだいぶ変わりました。

ビーズはアメリカ製
 裏面右下に星条旗と「 Made In U.S.A.」の表記。
・裏面左側に「輸入発売元 カワダ(ロゴマーク)」、鳥のロゴマーク、
 カワダ社の連絡先
・裏面右側中央に日本語で注意書きと
 容器包装リサイクル法に基づいたマークが表記
・🄫2003

おばさんの手元にあるパッケージが古すぎて
あまり参考にならないかもしれません。
現行品に至るまで単色パックのデザインは
少なくとも4回(内2回アメリカ製、2回中国製)は変更されています。

中国製かアメリカ製か、がポイントです。


〇旧パーラービーズ
 バケツ型ミックスビーズ/2003年/アメリカ製
パーラービーズ2003夜光ミックフタ.jpg
ビーズはアメリカ製
 右下に星条旗と「 Made In U.S.A.」の表記。
・「輸入発売元 カワダ(ロゴマーク)」、鳥のロゴマーク、
 カワダ社の連絡先
・日本語で注意書きと
 容器包装リサイクル法に基づいたマークが表記
・🄫2003


〇旧パーラービーズ
 ボトル型ミックスビーズ/1999年/アメリカ製
パーラービーズ1999USA筒1.jpg
ビーズはアメリカ製
 ラベルに星条旗と「 Made In U.S.A.」の表記
・「輸入発売元カワダ」の表記無し
・日本語表記は一切無し
・🄫1999
・ボトルのフタは黄色(現行品は黄緑色)
・ラベルの印刷にズレがある

こちらも直輸入品なのか、
カワダ社どころか日本語表記が全く見当たりません。
印刷も少しズレていて、
パーラー社のロゴマークや星条旗の線と色に隙間があります。


〇旧パーラービーズ
 ボトル型ミックスビーズ/1999年/アメリカ製
パーラービーズ1999USA筒2.jpg
ビーズはアメリカ製
 ラベルに星条旗と「 Made In U.S.A.」の表記
・「輸入発売元カワダ」の表記無し
日本語で注意書き、「日本語説明書付」、
 容器包装リサイクル法に基づいたマークが表記
・🄫1999
・ボトルのフタは黄色(現行品は黄緑色)
・ラベルの印刷にズレは修正

同じ1999年の版のラベルですが、
日本語表記が登場し、印刷もバッチリ決まりました。
まだカワダ社の表記はありません。

この後の筒入りミックスカラービーズが
アイロンビーズおばさんの手元にはありません。

単色パックと同じく、
基本的には中国製かアメリカ製か、
表記を探せば容易に判別できると思います。


〇補足
おばさんの手元にパッケージはありませんが、
画像検索から確認した違いもあります。下記もアメリカ製です。

・①「緑色」の株式会社カワダの四角いロゴマーク、
 ②星条旗の代わりに
 「Made in the
  "太字のU.S.A.(星条旗柄で塗りつぶし)"
  Fait aux E.-U.(フランス語でアメリカ製の意)」
 が並記

・①「緑色」の株式会社カワダの四角いロゴマーク、
 ②「Made in the
  "太字のU.S.A."
  Fait aux E.-U.」、
 ③「funfusion」のロゴマーク
 が並記


カワダ社のパーラービーズ公式サイトの「お知らせ」欄にて
2009年4月に「一部商品のパッケージのリニューアル」と
「商品により色味の変更がある」ことをアナウンスしていますが、
中国製とアメリカ製の切り替え時期とは異なります。
リニューアル後のパッケージも単色パックだと
アメリカ製は右上に「星条旗」か「太字のU.S.A.」の表記があります。


・ロゴマークによる見分け方の補足
最後にカワダ社のロゴマークの変遷についてです。

カワダのパーラービーズ公式サイトにある
図案の「下絵ダウンロード」を参考にしました。

一番最初の2006年夏号では左から順に
「鳥とKAWADA」
「(カタカナで)カワダ」
「(ダイヤブロックを上から見た)
 丸い突起8個の下にローマ字でKawadaの四角いロゴ」
と、3種類のロゴが並んでいました。
色は全て緑色です。

2007年夏号まで記載されていた「鳥のロゴ」
2007年クリスマスの図案以降いなくなります。

2008年のクリスマスでは
カタカナの「カワダ」が一旦消え、次回から復活。
その後、2011年Dec.のvol.50と51で再度消え、
「ブロックとKawadaの四角いロゴ」のみになります。

しかし遂に、次の2012年Jan.を境に
「四角いロゴ」「緑色」から現行の「青色」に変わり
「鳥」カタカナの「カワダ」は完全に姿を消しました。

このロゴマークの変遷が
「四角いロゴが青色ならビーズはアメリカ製」と判別する所以です。


2008年10月には世界最小級ブロック「nanoblock🄫」が発売。
2012年5月には社名表記が
「株式会社河田」から「株式会社カワダ」へと変更されています。

日本を代表する玩具のメーカー、総合商社が
より一層世界中へ事業を展開していく過程の一つとして、
2009年から2011年にかけて
パーラービーズのパッケージ、製造拠点や原材料の
リニューアルが行われたように感じます

結果、アイロンビーズの人気は幅広い世代に拡大したと思います。
一時期「しろ」と「くろ」が品薄になりました。
市場に他のメーカーの参入も相次ぎ、
2.6mmサイズや色数豊富なビーズもどんどん登場しています。
愛好家としては嬉しい悲鳴の毎日です。


以上、長々とご覧いただきありがとうございました。









posted by 阿彦伊織 at 00:00| Comment(0) | アイロンビーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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